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中小企業のバックオフィス効率化!業務改善の具体策とツール活用法
2025-11-14
- 経理
- 税務実務
バックオフィス効率化とは
バックオフィス効率化とは、経理・人事・総務などの間接業務を効率化し、生産性を向上させることです。中小企業では、限られた人員で多くの業務をこなす必要があり、効率化が重要です。
バックオフィス業務の範囲:
- 経理:記帳、請求書発行、支払処理
- 人事・労務:給与計算、社会保険手続き、勤怠管理
- 総務:備品管理、契約書管理、オフィス管理
効率化の目的:
- コスト削減
- 業務スピードの向上
- ミスの減少
- コア業務への集中
バックオフィス効率化の具体策
1. 経理業務の効率化
会計ソフトの導入
効率化のポイント:
- 銀行口座・クレジットカードのデータ自動取込
- 自動仕訳機能
- 請求書の自動作成
おすすめツール:
- freee
- マネーフォワード クラウド会計
- 弥生会計
効果:
- 記帳時間が80%削減
- 転記ミスの防止
請求書発行の自動化
効率化のポイント:
- 請求書発行ソフトの導入
- 定期請求の自動化
- 電子請求書の送付
おすすめツール:
- Misoca
- マネーフォワード クラウド請求書
- 楽楽明細
効果:
- 請求書作成時間が70%削減
- 請求書の送付漏れ防止
経費精算の効率化
効率化のポイント:
- スマホで領収証を撮影
- 自動でデータ化
- 承認フローの電子化
おすすめツール:
- マネーフォワード クラウド経費
- Dr.経費精算
- 楽楽精算
効果:
- 経費精算の処理時間が60%削減
- 領収証の紛失防止
2. 人事・労務業務の効率化
給与計算の自動化
効率化のポイント:
- 勤怠管理システムと連携
- 社会保険料の自動計算
- 給与明細の電子化
おすすめツール:
- マネーフォワード クラウド給与
- freee人事労務
- ジンジャー給与
効果:
- 給与計算時間が50%削減
- 計算ミスの防止
勤怠管理の電子化
効率化のポイント:
- タイムカードの廃止
- スマホ・ICカードで打刻
- 残業時間の自動集計
おすすめツール:
- ジョブカン勤怠管理
- KING OF TIME
- AKASHI
効果:
- 勤怠集計時間が90%削減
- 不正打刻の防止
社会保険手続きの電子化
効率化のポイント:
- 電子申請(e-Gov)の活用
- 手続きの自動化
おすすめツール:
- オフィスステーション
- SmartHR
効果:
- 手続き時間が70%削減
- 書類の保管スペース削減
3. 総務業務の効率化
契約書管理の電子化
効率化のポイント:
- 契約書をクラウドで管理
- 電子契約の導入
おすすめツール:
- クラウドサイン
- DocuSign
- freeeサイン
効果:
- 契約締結時間が80%削減
- 印紙税の節約
ペーパーレス化
効率化のポイント:
- 紙の書類をPDF化
- クラウドストレージで保管
おすすめツール:
- Google Drive
- Dropbox
- Box
効果:
- 保管スペースの削減
- 検索性の向上
クラウドツールの活用
クラウドツールのメリット
1. どこからでもアクセス可能
- リモートワークに対応
- 外出先でも業務が可能
2. 初期費用が安い
- 従量課金制
- サーバー購入不要
3. 自動アップデート
- 常に最新機能が使える
- 法改正に自動対応
4. セキュリティが高い
- データの暗号化
- バックアップ機能
おすすめクラウドツール一覧
経理:
- freee
- マネーフォワード クラウド会計
給与:
- マネーフォワード クラウド給与
- freee人事労務
勤怠:
- ジョブカン勤怠管理
- KING OF TIME
経費精算:
- マネーフォワード クラウド経費
- Dr.経費精算
契約:
- クラウドサイン
アウトソーシングの活用
アウトソーシングすべき業務
1. 記帳代行
- 月額1〜3万円
- 税理士事務所に依頼
2. 給与計算
- 月額1〜2万円
- 社会保険労務士に依頼
3. 経理業務全般
- 月額3〜5万円
- 税理士事務所に顧問契約
アウトソーシングのメリット
コスト削減:
- 経理担当者の人件費(年間300万円)→ 外注費(年間36〜60万円)
専門性:
- 税理士・社労士の専門知識
- 正確な処理
時間の確保:
- コア業務に集中できる
アウトソーシングの判断基準
外注すべき場合:
- 経理担当者がいない
- 経理業務に時間を取られている
- 専門知識が不足している
自社で行うべき場合:
- 経理担当者が十分いる
- リアルタイムで数字を見たい
- ノウハウを社内に蓄積したい
バックオフィス効率化の手順
ステップ1: 現状の業務を洗い出す
やること:
- 経理・人事・総務の業務リストを作成
- 各業務の所要時間を計測
ステップ2: 優先順位をつける
判断基準:
- 時間がかかっている業務
- ミスが多い業務
- 外注しやすい業務
ステップ3: ツールの導入またはアウトソーシング
選択肢:
- クラウドツールを導入
- 業務を外注
- 両方を組み合わせる
ステップ4: 運用・改善
やること:
- 運用後の効果を測定
- 改善点を見つける
- PDCAを回す
バックオフィス効率化の注意点
1. 一度に全てを変えない
理由:
- 現場が混乱する
- 効果測定が難しい
対策:
- 優先度の高い業務から段階的に導入
2. 従業員の理解を得る
理由:
- 新しいツールへの抵抗感
- 業務変更への不安
対策:
- 事前に説明会を実施
- メリットを共有
3. セキュリティ対策
理由:
- クラウドツールでの情報漏洩リスク
対策:
- アクセス権限の設定
- パスワード管理の徹底
税理士に相談するメリット
バックオフィス効率化は、税理士に相談することで最適な方法が見つかります。
税理士のサポート内容:
- 現状の業務分析
- 適切なツールの提案
- 記帳代行・経理業務の受託
- 給与計算の代行(社労士と連携)
- 効率化後の効果測定
バックオフィスの効率化を検討している方は、税理士に相談してみましょう。
まとめ
中小企業のバックオフィス効率化は、クラウドツールの活用とアウトソーシングが鍵です。会計ソフト、給与計算ソフト、勤怠管理システムを導入し、記帳代行や給与計算を外注することで、大幅な業務効率化が実現できます。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。具体的なバックオフィス効率化については、税理士に相談することをお勧めします。
現在弊社では、ZOOMを利用したオンラインによる面談を行っております。
© 税理士 富下会計事務所
