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決算対策でやることリスト!節税と財務改善のチェックポイント
2025-10-07
- 法人税
- 税務実務
決算対策とは
決算対策とは、決算期末までに、適正な利益調整と税負担の最適化を行うことです。無駄な税金を払わず、財務諸表を改善するために重要です。
決算対策の目的:
- 過度な納税を避ける
- 財務諸表を改善する(銀行融資対策)
- 将来の事業資金を確保する
決算対策のチェックリスト
1. 利益予測の確認
やること:
- 決算日までの売上・経費を予測
- 当期純利益を試算
ポイント: 決算対策は、利益予測がないと始まらない。まず試算表を確認。
2. 不良在庫の処分
やること:
- 売れない在庫を値引き販売
- 廃棄処分
税務上の効果:
- 在庫を損金算入できる
- 利益を圧縮
3. 不良債権の処理
やること:
- 回収不能な売掛金を貸倒損失として計上
要件:
- 取引先の倒産が確認できる
- 法的に回収不能と認められる
4. 未払費用の計上
やること:
- 決算日までに発生した費用で、未払いのものを計上
例:
- 翌月支払予定の外注費
- 決算日を含む月の水道光熱費
5. 減価償却費の確認
やること:
- 固定資産の減価償却費を正しく計上
ポイント: 減価償却は任意ではなく、強制(法人税法上)。必ず計上すべき。
6. 30万円未満の資産の取得
中小企業の特例: 30万円未満の資産は、一括で損金算入可能(年間300万円まで)
やること:
- 決算日までに必要な備品を購入
- パソコン、机、エアコンなど
7. 役員退職金の検討
やること:
- 役員が退任する場合、退職金を支給
税務上の効果:
- 退職金は損金算入できる
- 大きな利益圧縮効果
注意点:
- 過大な退職金は否認される可能性
- 功績倍率法などで妥当性を確認
8. 決算賞与の支給
やること:
- 従業員に決算賞与を支給
損金算入の要件:
- 決算日までに従業員全員に通知
- 通知した金額を、決算日の翌月から1か月以内に支払う
- 決算日までに未払費用として計上
9. 短期前払費用の活用
短期前払費用の特例:
- 1年以内のサービスの前払費用は、支払時に損金算入可能
例:
- 事務所家賃の年払い
- 保険料の年払い
やること:
- 決算日までに、翌期1年分の費用を前払い
10. 交際費の確認
中小企業の特例:
- 年間800万円までの交際費は、全額損金算入可能
やること:
- 交際費が800万円を超えていないか確認
- 超えている場合、一部が損金不算入
11. 寄付金の確認
損金算入限度額: 寄付金には損金算入限度額があり、超過分は損金不算入
やること:
- 寄付金の金額を確認
- 限度額を超えていないか確認
12. 消費税の確認
やること:
- 課税売上、課税仕入を集計
- 消費税納付額を計算
ポイント:
- 消費税の納付額は、法人税の計算に影響しない(別個の税金)
- ただし、税込経理の場合は、納付消費税が損金算入される
決算対策の注意点
1. 利益を極端にゼロにしない
理由:
- 銀行融資が受けにくくなる
- 将来の内部留保が貯まらない
適正な利益: ある程度の利益を残し、法人税を払うことも重要
2. 税務否認リスクを避ける
否認されやすい決算対策:
- 架空の経費計上
- 過大な役員退職金
- 仮装・隠蔽
ポイント: 適正な範囲内で決算対策を行う
3. 期限を守る
決算対策のタイミング:
- 決算日までに実行する
- 決算日後の対策は認められない
税理士に相談するメリット
決算対策は、税理士に相談することで効果的に実施できます。
税理士のサポート内容:
- 利益予測の試算
- 適正な決算対策の提案
- 税務リスクの回避
- 銀行融資を見据えた財務諸表の作成
決算対策は、早めに税理士に相談しましょう。
まとめ
決算対策では、利益予測の確認、不良在庫の処分、30万円未満資産の取得、決算賞与の支給などが重要です。適正な利益を残しつつ、無駄な税負担を避けることが目標です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。具体的な決算対策については、税理士に相談することをお勧めします。
現在弊社では、ZOOMを利用したオンラインによる面談を行っております。
© 税理士 富下会計事務所
