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経理代行サービスとは|北九州の中小企業向け記帳代行・外注のメリット
2025-11-07
- 税務実務
経理代行サービスとは
経理代行サービスとは、企業の経理業務を外部の専門家に委託するサービスです
自社で経理担当者を雇用せず、記帳や給与計算、請求書発行などの経理業務を税理士事務所や専門の代行会社に任せることができます
中小企業にとって、経理業務は必要不可欠ですが、専門的な知識が求められ、人的コストもかかります。経理代行を利用することで、これらの課題を解決できます
経理代行と記帳代行の違い
記帳代行
領収書や請求書をもとに、仕訳を入力し、会計帳簿を作成する業務です
経理代行
記帳代行に加えて、請求書の発行、支払処理、給与計算、月次決算など、経理業務全般を代行します
記帳代行は経理代行の一部であり、経理代行はより広範囲の業務をカバーします
経理代行サービスの内容
経理代行サービスでは、以下のような業務を委託できます
記帳代行
業務内容
- 領収書・請求書のデータ入力
- 仕訳の作成
- 会計ソフトへの入力
- 総勘定元帳の作成
- 試算表の作成
メリット
経理担当者が記帳に費やす時間を削減でき、本業に集中できます
月次決算
業務内容
- 月次試算表の作成
- 前年同月比較
- 予算実績比較
- 経営分析資料の作成
メリット
毎月の経営状況を把握でき、タイムリーな経営判断ができます
給与計算代行
業務内容
- 給与明細の作成
- 社会保険料の計算
- 源泉所得税の計算
- 勤怠データの集計
- 給与振込データの作成
メリット
複雑な給与計算を正確に処理でき、法改正にも対応できます
年末調整代行
業務内容
- 年末調整の計算
- 源泉徴収票の作成
- 法定調書の作成
- 給与支払報告書の作成
メリット
年末の繁忙期に、専門家が正確に処理します
請求書発行代行
業務内容
- 請求書の作成
- 請求書の発送
- 入金確認
- 売掛金管理
メリット
請求漏れや入金漏れを防げます
支払管理代行
業務内容
- 支払予定表の作成
- 支払処理
- 買掛金管理
- 資金繰り表の作成
メリット
支払漏れを防ぎ、資金繰りを改善できます
経費精算
業務内容
- 経費精算書のチェック
- 経費の仕訳入力
- 交通費・出張費の精算
メリット
経費の適正な管理ができます
決算申告サポート
業務内容
- 決算整理仕訳
- 決算書の作成
- 法人税申告書の作成
- 消費税申告書の作成
メリット
正確な決算と申告ができます
経理を外注するメリット
経理業務を外注することで、多くのメリットが得られます
コスト削減
人件費の削減
経理担当者を1名雇用すると、年間300〜500万円のコストがかかります
経理代行を利用すれば、月額2〜10万円程度で済み、大幅なコスト削減が可能です
採用・教育コストの削減
経理担当者の採用や教育にかかる時間とコストを削減できます
社会保険料の削減
従業員を雇用すると、社会保険料の会社負担が発生しますが、外注であれば不要です
業務の効率化
専門家による迅速な処理
経理のプロが処理するため、正確で迅速な処理が可能です
本業に集中できる
経理業務から解放され、営業や製品開発など本業に集中できます
経理業務の標準化
専門家のノウハウにより、経理業務が標準化され、効率的になります
リスクの軽減
ミスの削減
経理の専門家が処理するため、計算ミスや入力ミスが減少します
法令遵守
税法や会計基準の改正に対応し、適切な処理ができます
不正の防止
第三者が経理をチェックすることで、不正を防止できます
経理担当者の退職リスク回避
属人化の解消
経理担当者が退職しても、業務が滞りません
引継ぎ不要
後任の採用や引継ぎの手間が不要です
経営判断の迅速化
タイムリーな経営情報の提供
月次決算により、毎月の経営状況を把握できます
経営アドバイス
税理士が経営状況を分析し、アドバイスします
経理代行の料金体系
経理代行の料金は、企業の規模や依頼する業務内容によって異なります
記帳代行の料金
仕訳数による料金
月間仕訳数に応じて料金が設定されます
料金の目安
- 仕訳数50件まで:月額1〜2万円
- 仕訳数100件まで:月額2〜3万円
- 仕訳数200件まで:月額3〜5万円
- 仕訳数300件まで:月額5〜7万円
給与計算代行の料金
従業員数による料金
従業員数に応じて料金が設定されます
料金の目安
- 基本料金:月額1〜2万円
- 従業員1名あたり:1,000〜2,000円
例
従業員10名の場合、月額2〜4万円程度
年末調整代行の料金
料金の目安
- 基本料金:2〜3万円
- 従業員1名あたり:1,000〜2,000円
例
従業員10名の場合、3〜5万円程度
経理丸投げプランの料金
記帳、給与計算、月次決算をすべて委託する「丸投げプラン」もあります
料金の目安
月額5〜15万円程度
企業の規模や業務量によって異なります
顧問契約との組み合わせ
税理士と顧問契約を結び、経理代行をセットで依頼すると、割安になることがあります
顧問契約+経理代行のセット料金
月額5〜10万円程度
経理代行を選ぶポイント
経理代行サービスを選ぶ際のポイントを紹介します
実績と信頼性
税理士資格の有無
税理士資格を持つ事務所であれば、税務相談も含めて対応できます
実績
経理代行の実績が豊富な事務所を選びます
口コミ・評判
他の企業の口コミや評判を確認します
対応範囲
対応可能な業務
自社が必要とする業務に対応しているか確認します
業種の理解
自社の業種に精通しているかも重要です
レスポンスの速さ
質問への回答
質問に対して迅速に回答してくれるか確認します
月次決算のスピード
月次決算を翌月10日までに提出してくれるなど、スピードも重要です
クラウド会計の対応
クラウド会計ソフトの利用
freee、マネーフォワード、弥生会計などのクラウド会計ソフトに対応しているか確認します
リアルタイムでの情報共有
クラウド上で常に最新の帳簿を確認できると便利です
料金の透明性
料金体系の明確さ
料金体系が明確で、追加料金が発生する条件も明示されているか確認します
見積もり
事前に見積もりを取り、納得してから契約します
セキュリティ
データ管理
経理データの管理方法やセキュリティ対策を確認します
秘密保持契約
秘密保持契約を締結し、情報漏洩を防ぎます
地域性
北九州の事情に精通
北九州市内の企業であれば、地域の事情に精通した税理士事務所を選ぶと安心です
対面でのコミュニケーション
必要に応じて対面で相談できると、信頼関係を築きやすくなります
経理代行を利用する流れ
経理代行サービスを利用する際の一般的な流れを紹介します
ステップ1:相談・ヒアリング
税理士事務所に相談し、現在の経理業務の状況や課題をヒアリングします
ヒアリング内容
- 現在の経理体制
- 依頼したい業務内容
- 使用している会計ソフト
- 月間の仕訳数や従業員数
ステップ2:見積もり
ヒアリング内容をもとに、見積もりを作成してもらいます
確認事項
- 月額料金
- 対応業務の範囲
- 追加料金の有無
ステップ3:契約
見積もりに納得したら、契約を締結します
契約書の確認
- 業務内容
- 料金
- 契約期間
- 解約条件
- 秘密保持条項
ステップ4:初期設定
会計ソフトの設定や、業務フローの確認を行います
初期設定の内容
- 会計ソフトのアカウント作成
- 勘定科目の設定
- 開始残高の入力
- 業務の進め方の確認
ステップ5:業務開始
経理代行業務が開始されます
日常業務
- 領収書や請求書の送付
- データの入力
- 月次決算書の受領
ステップ6:定期報告
月次決算書や試算表を受け取り、経営状況を確認します
報告内容
- 月次試算表
- 損益計算書
- 貸借対照表
- 資金繰り表
北九州で経理代行を利用するメリット
北九州市内の中小企業が経理代行を利用するメリットを紹介します
地域に密着したサポート
北九州の税理士事務所であれば、地域の企業の特性や商習慣を理解しています
地域特有の課題への対応
製造業が多い北九州では、原価計算や在庫管理など、製造業特有の経理にも対応できます
対面でのコミュニケーション
北九州市内の税理士事務所であれば、必要に応じて訪問してもらえます
定期訪問
月に1回、税理士が訪問し、経営状況を報告してもらえます
地元企業との情報交換
地域の税理士事務所は、他の地元企業の事例やノウハウを持っています
業界動向の情報
同業他社の動向や、業界の最新情報を提供してもらえます
補助金・助成金の情報
北九州市や福岡県の補助金・助成金の情報を提供してもらえます
活用できる補助金
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- ものづくり補助金
経理代行でよくある質問
経理代行についてよくある質問に答えます
どのくらいの規模の会社が利用していますか
利用が多い企業
- 従業員数:1〜50名
- 年商:1,000万円〜5億円
小規模企業から中規模企業まで、幅広く利用されています
途中で自社経理に戻すことはできますか
可能です
移行の流れ
- 経理担当者の採用
- 業務の引継ぎ
- 会計データの移行
スムーズに移行できるよう、サポートしてもらえます
会計ソフトは何を使いますか
税理士事務所によって異なりますが、以下のソフトが多く使われています
主な会計ソフト
- freee
- マネーフォワード クラウド会計
- 弥生会計
- 勘定奉行
希望の会計ソフトがあれば、対応可能か確認しましょう
税務調査の対応もしてもらえますか
税理士と顧問契約を結んでいれば、税務調査の立ち会いもサポートしてもらえます
急な資料作成にも対応してもらえますか
対応可能な資料
- 金融機関への提出資料
- 補助金申請の事業計画書
- 取引先への財務資料
事前に相談すれば、対応してもらえます
どのくらいの頻度で連絡を取りますか
一般的な頻度
- 月次報告:月1回
- 質問への回答:随時
- 訪問:月1回または四半期に1回
必要に応じて、いつでも連絡できます
まとめ
経理代行サービスは、記帳から給与計算、請求書発行、支払管理まで、経理業務全般を外部に委託できるサービスです
経理を外注することで、コスト削減、業務効率化、リスク軽減、経理担当者の退職リスク回避などのメリットがあります
料金は、仕訳数や従業員数によって異なりますが、月額2〜10万円程度で利用できます。経理を丸投げするプランもあり、月額5〜15万円程度です
経理代行を選ぶ際は、実績と信頼性、対応範囲、レスポンスの速さ、クラウド会計の対応、料金の透明性、セキュリティ、地域性などを確認します
北九州市内の中小企業であれば、地域に密着した税理士事務所に依頼することで、対面でのコミュニケーションや地域特有の課題への対応が可能です
経理業務でお困りの際は、経理代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。専門家に任せることで、本業に集中でき、経営の効率化が図れます
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。具体的な経理代行サービスの内容や料金については、税理士事務所にご相談ください
