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クラウド会計導入支援|freee・マネーフォワード導入から運用までサポート

2025-11-11
  • 税務実務

クラウド会計とは

クラウド会計とは、インターネット上で利用できる会計ソフトです

従来のインストール型会計ソフトと異なり、パソコンにソフトをインストールする必要がなく、ブラウザからアクセスして利用します

クラウド会計の最大の特徴は、銀行口座やクレジットカードと連携し、取引データを自動で取得できることです。これにより、経理業務を大幅に効率化できます

従来の会計ソフトとの違い

インストール型会計ソフト

  • パソコンにソフトをインストールして使用
  • 手動でデータ入力
  • データはパソコン内に保存
  • バージョンアップは有料または手動

クラウド会計ソフト

  • ブラウザからアクセスして使用
  • 銀行口座・クレジットカードと連携し、自動でデータ取得
  • データはクラウド上に保存
  • 常に最新バージョンを利用可能

クラウド会計の普及

中小企業庁の調査によると、クラウド会計の導入率は年々上昇しており、特に小規模企業での導入が進んでいます

導入が進む理由

  • 初期費用が安い
  • 経理の知識が少なくても使える
  • 税理士と情報共有しやすい
  • どこからでもアクセスできる

主なクラウド会計ソフト

中小企業で広く利用されているクラウド会計ソフトを紹介します

freee(フリー)

特徴

  • 初心者向けで使いやすい
  • 簿記の知識がなくても使える
  • スマホアプリが充実
  • 自動仕訳機能が優秀

料金

  • スタータープラン:月額1,980円(年払い23,760円)
  • スタンダードプラン:月額3,980円(年払い47,760円)

向いている企業

  • 簿記の知識がない
  • 経理担当者がいない
  • スマホで経理をしたい

マネーフォワード クラウド会計

特徴

  • 簿記に基づいた入力方法
  • 経理経験者にとって使いやすい
  • 他のマネーフォワードサービス(給与、請求書)と連携
  • レポート機能が充実

料金

  • スモールビジネスプラン:月額3,980円(年払い35,760円)
  • ビジネスプラン:月額5,980円(年払い59,760円)

向いている企業

  • 簿記の知識がある
  • 他のマネーフォワードサービスも使いたい
  • 詳細なレポートを見たい

弥生会計オンライン

特徴

  • 老舗の弥生会計のクラウド版
  • インストール型からの移行がスムーズ
  • サポートが充実

料金

  • セルフプラン:月額2,200円(年払い26,400円)
  • ベーシックプラン:月額3,000円(年払い36,000円)

向いている企業

  • 弥生会計を使っていた
  • 手厚いサポートを受けたい

クラウド会計のメリット

クラウド会計を導入することで、多くのメリットがあります

経理業務の自動化

銀行口座との連携

銀行口座の入出金データを自動で取得し、仕訳を提案します

クレジットカードとの連携

クレジットカードの利用明細を自動で取得し、仕訳を提案します

レシート撮影機能

スマホでレシートを撮影すると、OCR(文字認識)で金額や日付を読み取り、仕訳を作成します

自動仕訳学習機能

過去の仕訳パターンを学習し、同じ取引先や内容の場合、自動で仕訳を作成します

リアルタイムでの経営状況把握

いつでも最新の数字を確認

クラウド上にデータがあるため、いつでも最新の試算表や損益計算書を確認できます

経営ダッシュボード

売上、利益、資金繰りなどの重要な数字を、ダッシュボードで一目で確認できます

スマホアプリ

外出先でもスマホから経営状況を確認できます

税理士との情報共有

同時アクセス可能

会社と税理士が同じデータを見られるため、情報共有がスムーズです

リアルタイムでのチェック

税理士が随時データをチェックし、ミスがあればすぐに指摘できます

訪問不要

データがクラウド上にあるため、税理士の訪問頻度を減らせます

場所を選ばない

どこからでもアクセス

インターネットがあれば、自宅、事務所、外出先など、どこからでもアクセスできます

テレワーク対応

経理担当者がテレワークをする場合でも、クラウド会計があれば問題ありません

データの安全性

自動バックアップ

データは自動でバックアップされるため、パソコンが壊れてもデータは失われません

セキュリティ対策

クラウド会計ソフトは、高度なセキュリティ対策を施しています

災害対策

火災や地震でパソコンが破損しても、クラウド上のデータは安全です

法改正への自動対応

税制改正への対応

消費税率の変更など、税制改正があっても、自動でアップデートされます

電子帳簿保存法への対応

電子帳簿保存法に対応した機能が標準装備されています

インボイス制度への対応

インボイス制度に対応した請求書作成機能があります

コスト削減

初期費用が安い

インストール型会計ソフトは数万円〜十数万円かかりますが、クラウド会計は月額数千円で始められます

バージョンアップ費用が不要

常に最新バージョンを利用でき、バージョンアップ費用がかかりません

経理業務の時間削減

自動化により経理業務の時間が削減され、人件費を抑えられます

クラウド会計導入支援の内容

税理士によるクラウド会計導入支援の内容を紹介します

会計ソフトの選定サポート

ヒアリング

企業の規模、業種、経理体制、希望する機能などをヒアリングします

最適なソフトの提案

ヒアリング内容をもとに、最適なクラウド会計ソフトを提案します

デモ・トライアル

実際にソフトを試用し、使い勝手を確認します

初期設定

アカウント作成

クラウド会計ソフトのアカウントを作成します

会社情報の登録

会社名、住所、電話番号、決算月などの基本情報を登録します

開始残高の入力

導入時点の資産、負債、純資産の残高を入力します

勘定科目の設定

業種に合わせた勘定科目を設定します

消費税の設定

消費税の課税方式(本則課税、簡易課税)や税率を設定します

銀行口座の連携

銀行口座をクラウド会計ソフトに連携します

クレジットカードの連携

クレジットカードをクラウド会計ソフトに連携します

他システムとの連携

販売管理システム、給与計算システムなどと連携します

操作方法のレクチャー

基本操作の説明

仕訳の入力方法、帳簿の見方、試算表の確認方法などを説明します

自動仕訳の設定

自動仕訳ルールを設定し、効率的に仕訳を作成する方法を説明します

レシート撮影の方法

スマホアプリを使ったレシート撮影の方法を説明します

請求書作成機能の使い方

クラウド会計ソフトの請求書作成機能の使い方を説明します

レポート機能の使い方

損益計算書、貸借対照表、資金繰り表などのレポート機能の使い方を説明します

データ移行

既存データのエクスポート

従来使っていた会計ソフトからデータをエクスポートします

データの変換

クラウド会計ソフトに取り込める形式にデータを変換します

データのインポート

クラウド会計ソフトにデータをインポートします

データの確認

移行したデータが正しいか確認します

運用ルールの策定

業務フローの整理

請求書の発行、経費精算、記帳など、経理業務の流れを整理します

役割分担の明確化

誰がどの業務を担当するか、役割分担を明確にします

チェック体制の構築

ミスを防ぐためのチェック体制を構築します

クラウド会計運用サポートの内容

導入後の運用サポートの内容を紹介します

定期的なデータチェック

月次チェック

毎月、仕訳の内容をチェックし、ミスがあれば修正します

残高の確認

銀行口座の残高、売掛金・買掛金の残高が正しいか確認します

消費税の確認

消費税の計上が正しいか確認します

月次決算サポート

月次試算表の作成

毎月、試算表を作成し、経営状況を報告します

経営分析

前月比、前年同月比を分析し、経営課題を抽出します

改善提案

経営分析をもとに、改善提案を行います

質問対応

操作方法の質問

クラウド会計ソフトの操作方法に関する質問に答えます

仕訳の相談

どの勘定科目を使えばよいか、仕訳の相談に乗ります

税務の相談

消費税、法人税などの税務に関する相談に答えます

アップデート対応

新機能の紹介

クラウド会計ソフトに新機能が追加された場合、使い方を説明します

法改正への対応

税制改正があった場合、設定を変更します

トラブル対応

エラーの解決

クラウド会計ソフトでエラーが発生した場合、解決方法を提案します

連携不具合の対応

銀行口座やクレジットカードとの連携に不具合が生じた場合、対応します

クラウド会計導入の流れ

クラウド会計を導入する際の流れを紹介します

ステップ1:相談

税理士に相談し、クラウド会計の導入について話します

相談内容

  • 現在の経理体制
  • クラウド会計に期待すること
  • 予算

ステップ2:会計ソフトの選定

税理士と一緒に、最適なクラウド会計ソフトを選びます

検討ポイント

  • 使いやすさ
  • 機能
  • 料金
  • 他システムとの連携

ステップ3:トライアル

選定したクラウド会計ソフトを試用します

トライアル期間

多くのクラウド会計ソフトは、30日間の無料トライアルがあります

確認内容

  • 操作性
  • 必要な機能が揃っているか
  • 自社に合っているか

ステップ4:契約

トライアルで問題なければ、クラウド会計ソフトを契約します

ステップ5:初期設定

税理士のサポートを受けながら、初期設定を行います

設定内容

  • 会社情報の登録
  • 開始残高の入力
  • 勘定科目の設定
  • 銀行口座・クレジットカードの連携

所要期間

1週間〜1か月程度

ステップ6:操作レクチャー

税理士から、操作方法のレクチャーを受けます

レクチャー方法

  • 対面
  • オンライン(Zoom、Google Meetなど)

レクチャー時間

2〜3時間程度

ステップ7:運用開始

クラウド会計での経理業務を開始します

最初の1〜2か月

慣れるまでは、税理士のサポートを受けながら進めます

ステップ8:定期サポート

運用開始後も、税理士から定期的にサポートを受けます

サポート内容

  • 月次チェック
  • 質問対応
  • 改善提案

北九州でクラウド会計導入支援を受けるメリット

北九州市内の税理士事務所にクラウド会計導入支援を依頼するメリットを紹介します

対面でのサポート

北九州市内の税理士事務所であれば、対面でのサポートを受けられます

初期設定時の訪問

初期設定の際、税理士が訪問し、一緒に設定を行います

操作レクチャーの訪問

操作方法のレクチャーも、訪問して行ってもらえます

地域の企業の導入事例

北九州の他の企業の導入事例を共有してもらえます

同業他社の事例

同じ業種の企業がどのクラウド会計ソフトを使っているか、参考にできます

導入後の効果

他社が導入後にどのような効果を得たか、聞けます

継続的なサポート

導入後も、継続的にサポートを受けられます

月次訪問

月に1回、税理士が訪問し、経営状況を報告してもらえます

トラブル時の対応

トラブルが発生した際も、すぐに対応してもらえます

IT導入補助金の活用

クラウド会計の導入には、IT導入補助金を活用できる場合があります

北九州の税理士事務所であれば、補助金の申請をサポートしてもらえます

IT導入補助金

  • 補助率:最大1/2
  • 補助上限:50万円〜350万円

クラウド会計導入でよくある質問

クラウド会計の導入についてよくある質問に答えます

簿記の知識がなくても使えますか

freeeやマネーフォワードは、簿記の知識がなくても使えるように設計されています

ただし、税理士のサポートを受けると、より正確に使えます

セキュリティは大丈夫ですか

クラウド会計ソフトは、銀行レベルのセキュリティ対策を施しています

セキュリティ対策の例

  • データの暗号化
  • 二段階認証
  • 24時間監視
  • 定期的なバックアップ

インターネットが繋がらないと使えませんか

クラウド会計は、インターネット接続が必要です

ただし、スマホのテザリングやモバイルWi-Fiがあれば、どこでも使えます

従来の会計ソフトからデータ移行できますか

多くの場合、データ移行が可能です

税理士がデータ移行をサポートします

途中で会計ソフトを変更できますか

可能です

ただし、データ移行の手間がかかるため、最初に慎重に選ぶことをお勧めします

複数人で同時に使えますか

可能です

プランによって、利用可能な人数が異なります

税理士と共有できますか

可能です

税理士用のアカウントを作成し、データを共有できます

スマホだけで経理できますか

簡単な入力であれば、スマホだけでも可能です

ただし、決算処理など複雑な作業は、パソコンが便利です

クラウド会計導入の費用

クラウド会計導入にかかる費用を紹介します

クラウド会計ソフトの料金

freee

  • スタータープラン:月額1,980円(年払い23,760円)
  • スタンダードプラン:月額3,980円(年払い47,760円)

マネーフォワード クラウド会計

  • スモールビジネスプラン:月額3,980円(年払い35,760円)
  • ビジネスプラン:月額5,980円(年払い59,760円)

導入支援費用

税理士による導入支援

  • 初期設定サポート:5万円〜15万円
  • 操作レクチャー:2万円〜5万円
  • データ移行:3万円〜10万円

顧問契約に含まれる場合

税理士と顧問契約を結んでいる場合、導入支援が顧問料に含まれることがあります

運用サポート費用

月次サポート

顧問契約の中に含まれることが多いです

顧問料:月額3万円〜10万円

導入事例

クラウド会計を導入した企業の事例を紹介します

事例1:小売業(従業員5名)

導入前の課題

  • 経理担当者がおらず、社長が経理を兼務していた
  • 手書きの帳簿で、決算までに時間がかかっていた
  • 経営状況がリアルタイムで把握できなかった

導入したソフト

freee

導入後の改善

  • 銀行口座と連携し、自動で仕訳が作成されるようになった
  • 記帳の時間が1/3に削減された
  • スマホで経営状況を確認できるようになった
  • 月次決算が早くなり、タイムリーな経営判断ができるようになった

事例2:建設業(従業員20名)

導入前の課題

  • インストール型会計ソフトを使っていたが、税理士とのデータ共有が煩雑だった
  • 外出が多く、事務所に戻らないと経理ができなかった

導入したソフト

マネーフォワード クラウド会計

導入後の改善

  • 税理士とリアルタイムでデータを共有できるようになった
  • 外出先からもスマホで経費を入力できるようになった
  • 給与計算もマネーフォワード クラウド給与に切り替え、連携がスムーズになった

事例3:IT企業(従業員10名)

導入前の課題

  • 複数の会計ソフトを検討したが、どれが良いか分からなかった
  • 初期設定が難しく、導入が進まなかった

導入したソフト

freee

税理士のサポート

  • 税理士が複数のソフトを比較し、freeeを提案
  • 初期設定を税理士が代行
  • 操作方法をレクチャー

導入後の改善

  • スムーズに導入できた
  • 経理の自動化が進み、本業に集中できるようになった

まとめ

クラウド会計とは、インターネット上で利用できる会計ソフトで、銀行口座やクレジットカードと連携し、取引データを自動で取得できます

主なクラウド会計ソフトとして、freee、マネーフォワード クラウド会計、弥生会計オンラインがあります

クラウド会計のメリットは、経理業務の自動化、リアルタイムでの経営状況把握、税理士との情報共有、場所を選ばない、データの安全性、法改正への自動対応、コスト削減などがあります

税理士によるクラウド会計導入支援では、会計ソフトの選定サポート、初期設定、操作方法のレクチャー、データ移行、運用ルールの策定を行います

導入後も、定期的なデータチェック、月次決算サポート、質問対応、アップデート対応、トラブル対応などの運用サポートを受けられます

北九州市内の税理士事務所に依頼することで、対面でのサポート、地域の企業の導入事例の共有、継続的なサポート、IT導入補助金の活用などのメリットがあります

クラウド会計の導入を検討している方は、税理士に相談し、導入支援を受けることをお勧めします。専門家のサポートにより、スムーズに導入でき、経理業務の効率化と経営の見える化が実現できます

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。具体的なクラウド会計導入支援については、税理士にご相談ください

現在弊社では、ZOOMを利用したオンラインによる面談を行っております。
© 税理士 富下会計事務所