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経理業務効率化・自動化サポート|月次決算を早くする方法とコスト削減

2025-11-13
  • 税務実務

経理業務の課題

中小企業の経理業務には、様々な課題があります

よくある経理業務の課題

業務量が多い

記帳、請求書発行、支払処理、給与計算、月次決算、税務申告など、経理業務は多岐にわたります

時間がかかる

手作業での入力や計算に時間がかかり、他の業務ができません

人手不足

経理担当者が不足しており、1人で多くの業務を抱えています

属人化

経理担当者が退職すると、業務が滞ります

月次決算が遅い

月次決算が翌月末になってしまい、タイムリーな経営判断ができません

ミスが発生する

手作業が多いため、入力ミスや計算ミスが発生します

コストが高い

経理担当者の人件費や外注費が高く、経営を圧迫しています

これらの課題を解決するには、経理業務の効率化・自動化が不可欠です

経理業務効率化のメリット

経理業務を効率化することで、多くのメリットが得られます

業務時間の削減

記帳時間の削減

銀行口座やクレジットカードとの連携により、記帳時間が大幅に削減されます

従来:月に20時間 効率化後:月に5時間

請求書作成時間の削減

テンプレートや自動作成機能により、請求書作成時間が削減されます

給与計算時間の削減

給与計算ソフトの活用により、給与計算時間が削減されます

月次決算の早期化

経営状況の早期把握

月次決算が翌月10日に完了すれば、早期に経営状況を把握できます

タイムリーな経営判断

経営状況を早く把握できるため、迅速な経営判断ができます

ミスの削減

自動化によるミス削減

自動仕訳や自動計算により、人的ミスが削減されます

チェック機能

会計ソフトのチェック機能により、ミスを早期に発見できます

コスト削減

人件費の削減

効率化により、経理担当者の労働時間が削減され、人件費を抑えられます

外注費の削減

一部の業務を自社で処理できるようになり、外注費を削減できます

従業員の負担軽減

残業の削減

経理業務が効率化され、残業が削減されます

本業への集中

経理業務の時間が削減され、本業に集中できます

月次決算を早くする方法

月次決算を早くするための具体的な方法を紹介します

方法1:クラウド会計の活用

銀行口座・クレジットカードとの連携

自動で取引データを取得し、仕訳を提案します

自動仕訳

過去のパターンを学習し、自動で仕訳を作成します

リアルタイム記帳

取引があった時点で、すぐに記帳できます

効果

記帳時間が大幅に削減され、月次決算が早くなります

方法2:経費精算の効率化

レシート撮影アプリ

スマホでレシートを撮影すると、OCRで金額や日付を読み取り、経費精算ができます

クラウド経費精算システム

従業員が直接システムに入力し、承認フローを経て自動で記帳されます

効果

経費精算の処理時間が削減され、月次決算が早くなります

方法3:請求書の早期発行

請求書の自動作成

販売管理システムと連携し、請求書を自動作成します

月末締め当日の発行

月末締めの場合、月末当日に請求書を発行します

効果

請求書発行が早くなり、月次決算の準備が早く始められます

方法4:在庫管理の効率化

在庫管理システムの導入

リアルタイムで在庫数を把握できます

月末の棚卸し

月末に棚卸しを行い、在庫金額を確定します

効果

在庫金額の確定が早くなり、月次決算が早くなります

方法5:税理士との連携

データの共有

クラウド会計でデータを共有し、税理士がリアルタイムでチェックします

月次決算の早期化

税理士が早期に月次決算を作成します

効果

税理士のチェックが早くなり、月次決算が翌月10日までに完了します

方法6:業務スケジュールの設定

月次決算のスケジュール化

月次決算の業務スケジュールを設定し、遵守します

スケジュール例

  • 月末:請求書発行、棚卸し
  • 翌月1〜5日:経費精算、記帳
  • 翌月6〜10日:月次決算、試算表作成

効果

計画的に業務を進め、月次決算が早くなります

経理業務の自動化

経理業務を自動化する具体的な方法を紹介します

自動化できる業務

記帳

  • 銀行口座・クレジットカードの取引データを自動取得
  • 自動仕訳ルールにより、仕訳を自動作成

請求書発行

  • 販売管理システムと連携し、請求書を自動作成
  • メールで自動送付

入金確認

  • 銀行口座の入金データを自動取得
  • 売掛金を自動消込

支払処理

  • 支払予定表をもとに、振込データを自動作成

給与計算

  • 勤怠システムと連携し、給与を自動計算
  • 給与明細を自動作成

経費精算

  • レシート撮影により、経費データを自動入力
  • 承認フローを経て、自動記帳

自動化のためのツール

クラウド会計ソフト

  • freee
  • マネーフォワード クラウド会計
  • 弥生会計オンライン

クラウド請求書ソフト

  • マネーフォワード クラウド請求書
  • freee請求書
  • Misoca

クラウド給与計算ソフト

  • マネーフォワード クラウド給与
  • freee人事労務
  • SmartHR

クラウド経費精算ソフト

  • マネーフォワード クラウド経費
  • freee経費精算
  • 楽楽精算

勤怠管理システム

  • ジョブカン
  • キングオブタイム
  • AKASHI

自動化の導入ステップ

ステップ1:現状分析

現在の経理業務の流れを分析し、どの業務に時間がかかっているか把握します

ステップ2:自動化可能な業務の選定

自動化できる業務を選定します

ステップ3:ツールの選定

自社に合ったクラウドツールを選定します

ステップ4:導入

ツールを導入し、初期設定を行います

ステップ5:運用開始

自動化した業務を運用します

ステップ6:効果測定

自動化により、どの程度時間が削減されたか測定します

経理コスト削減の方法

経理コストを削減する具体的な方法を紹介します

方法1:経理代行の活用

経理担当者の人件費

経理担当者1名:年間300〜500万円

経理代行の費用

月額5〜10万円(年間60〜120万円)

削減効果

年間180〜380万円のコスト削減

方法2:クラウドツールの活用

インストール型会計ソフト

  • 購入費用:5〜15万円
  • バージョンアップ費用:年間1〜3万円

クラウド会計ソフト

  • 月額費用:2,000〜6,000円(年間2.4〜7.2万円)

削減効果

初期費用が不要で、バージョンアップ費用も不要

方法3:業務の標準化

業務マニュアルの作成

業務マニュアルを作成し、誰でも業務ができるようにします

効果

  • 教育コストの削減
  • 業務スピードの向上
  • ミスの削減

方法4:外注の見直し

現在の外注費の確認

税理士、社会保険労務士、給与計算代行など、外注費を確認します

見直し

複数の業者に依頼している場合、1つの事務所にまとめることで、費用を削減できます

効果

外注費の削減

方法5:ペーパーレス化

紙の削減

請求書、領収書、給与明細などをペーパーレス化します

効果

  • 印刷費の削減
  • 郵送費の削減
  • 保管スペースの削減

方法6:給与計算・年末調整の代行

社内で処理

  • 給与計算:月10時間
  • 年末調整:30時間

代行に依頼

  • 給与計算代行:月2〜4万円
  • 年末調整代行:3〜5万円

効果

経理担当者の負担が軽減され、他の業務に集中できます

税理士による経理効率化サポート

税理士が提供する経理効率化サポートの内容を紹介します

現状診断

業務フローの確認

現在の経理業務の流れを確認します

時間の測定

各業務にどの程度時間がかかっているか測定します

課題の抽出

どの業務に時間がかかっているか、課題を抽出します

改善提案

効率化の提案

どの業務を効率化すべきか提案します

自動化の提案

どの業務を自動化できるか提案します

コスト削減の提案

どのようにコストを削減できるか提案します

ツール導入支援

最適なツールの提案

自社に合ったクラウドツールを提案します

導入サポート

ツールの初期設定や操作方法のレクチャーを行います

業務フローの見直し

業務フローの再設計

効率的な業務フローを再設計します

役割分担の明確化

誰がどの業務を担当するか明確にします

チェック体制の構築

ミスを防ぐチェック体制を構築します

マニュアル作成

業務マニュアルの作成

業務マニュアルを作成し、誰でも業務ができるようにします

動画マニュアルの作成

操作方法を動画で説明します

従業員教育

操作方法のレクチャー

クラウドツールの操作方法をレクチャーします

業務フローの説明

新しい業務フローを従業員に説明します

定期的な見直し

月次チェック

毎月、業務が効率的に行われているかチェックします

改善提案

さらなる効率化の余地があれば、提案します

北九州で経理効率化サポートを受けるメリット

北九州市内の税理士事務所に経理効率化のサポートを依頼するメリットを紹介します

対面でのサポート

北九州市内の税理士事務所であれば、対面でサポートを受けられます

現場確認

実際に会社を訪問し、現場を確認してもらえます

従業員への説明

従業員向けに、新しい業務フローや操作方法を説明してもらえます

地域の他社事例

北九州の他の企業の効率化事例を共有してもらえます

同業他社の事例

同じ業種の企業がどのように効率化したか、参考にできます

導入効果

他社が効率化により、どの程度時間やコストを削減できたか聞けます

継続的なサポート

導入後も、継続的にサポートを受けられます

月次訪問

月に1回、税理士が訪問し、業務状況を確認してもらえます

トラブル対応

トラブルが発生した際も、すぐに対応してもらえます

IT導入補助金の活用

クラウドツールの導入には、IT導入補助金を活用できる場合があります

北九州の税理士事務所であれば、補助金の申請をサポートしてもらえます

経理効率化の導入事例

経理効率化を導入した企業の事例を紹介します

事例1:製造業(従業員30名)

導入前の課題

  • 記帳に月30時間かかっていた
  • 月次決算が翌月末になっていた
  • 経理担当者が1名で、負担が大きかった

導入した施策

  • クラウド会計の導入(freee)
  • 銀行口座・クレジットカードの連携
  • 税理士との連携強化

導入後の効果

  • 記帳時間が月10時間に削減(20時間削減)
  • 月次決算が翌月15日に早まった
  • 経理担当者の残業が減少した

事例2:サービス業(従業員15名)

導入前の課題

  • 請求書の作成に月2日かかっていた
  • 経費精算の処理が遅れていた
  • 給与計算に毎月10時間かかっていた

導入した施策

  • クラウド請求書ソフトの導入(Misoca)
  • クラウド経費精算ソフトの導入(freee経費精算)
  • 給与計算代行の利用

導入後の効果

  • 請求書作成時間が半日に削減
  • 経費精算がリアルタイムで処理されるようになった
  • 給与計算の時間がゼロになった
  • 経理担当者が他の業務に集中できるようになった

事例3:小売業(従業員8名)

導入前の課題

  • 経理担当者がおらず、社長が経理を兼務していた
  • 経理に月40時間かかっていた
  • コストを削減したかった

導入した施策

  • クラウド会計の導入(マネーフォワード)
  • 記帳代行の利用
  • クラウドPOSレジの導入

導入後の効果

  • 経理時間が月5時間に削減(35時間削減)
  • 社長が本業に集中できるようになった
  • 経理担当者を雇用せず、コストを削減できた

経理効率化の費用対効果

経理効率化の費用対効果を試算します

導入費用

クラウド会計ソフト

  • 月額費用:3,000円
  • 年間費用:36,000円

導入支援

  • 税理士による導入支援:10万円(初回のみ)

合計

初年度:136,000円 2年目以降:36,000円/年

削減効果

記帳時間の削減

  • 削減時間:月15時間
  • 時給換算:2,000円
  • 年間削減額:15時間 × 2,000円 × 12か月 = 36万円

月次決算の早期化による経営改善効果

  • 早期の経営判断により、売上向上や経費削減
  • 年間効果:50万円(推定)

合計削減効果

年間86万円

費用対効果

初年度

削減効果86万円 - 導入費用13.6万円 = 72.4万円の効果

2年目以降

削減効果86万円 - 年間費用3.6万円 = 82.4万円の効果

投資回収期間

約2か月

よくある質問

経理効率化についてよくある質問に答えます

どの業務から効率化すべきですか

最も時間がかかっている業務から効率化することをお勧めします

多くの企業では、記帳に最も時間がかかっているため、クラウド会計の導入から始めるとよいでしょう

小規模企業でも効率化できますか

可能です

むしろ小規模企業ほど、経理担当者が少ないため、効率化の効果が大きいです

従業員が高齢で、ITツールを使えるか不安です

税理士が操作方法を丁寧にレクチャーします

また、クラウドツールは使いやすく設計されているため、すぐに慣れます

効率化により、経理担当者が不要になりますか

経理担当者が不要になるわけではありません

効率化により、経理担当者の負担が軽減され、より付加価値の高い業務(経営分析、資金繰り管理など)に集中できるようになります

既存の会計ソフトから移行できますか

可能です

税理士がデータ移行をサポートします

月次決算を早くするメリットは何ですか

経営状況を早く把握でき、タイムリーな経営判断ができます

例えば、売上が減少している場合、早期に対策を打てます

まとめ

経理業務の課題として、業務量が多い、時間がかかる、人手不足、属人化、月次決算が遅い、ミスが発生する、コストが高いなどがあります

経理業務を効率化することで、業務時間の削減、月次決算の早期化、ミスの削減、コスト削減、従業員の負担軽減などのメリットがあります

月次決算を早くする方法として、クラウド会計の活用、経費精算の効率化、請求書の早期発行、在庫管理の効率化、税理士との連携、業務スケジュールの設定などがあります

経理業務の自動化として、記帳、請求書発行、入金確認、支払処理、給与計算、経費精算を自動化できます。クラウド会計ソフト、クラウド請求書ソフト、クラウド給与計算ソフト、クラウド経費精算ソフトなどを活用します

経理コストを削減する方法として、経理代行の活用、クラウドツールの活用、業務の標準化、外注の見直し、ペーパーレス化、給与計算・年末調整の代行などがあります

税理士による経理効率化サポートでは、現状診断、改善提案、ツール導入支援、業務フローの見直し、マニュアル作成、従業員教育、定期的な見直しを行います

北九州市内の税理士事務所に依頼することで、対面でのサポート、地域の他社事例の共有、継続的なサポート、IT導入補助金の活用などのメリットがあります

経理効率化の費用対効果は非常に高く、投資回収期間は約2か月です

経理業務の効率化でお困りの際は、税理士に相談し、適切なサポートを受けることをお勧めします。専門家のサポートにより、経理業務が効率化され、本業に集中でき、経営の生産性が向上します

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。具体的な経理効率化の方法については、税理士にご相談ください

現在弊社では、ZOOMを利用したオンラインによる面談を行っております。
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